メモリースポーツを始めて1年の人の日記(前編)

メモリーアスリートのつぶやき

こんにちは。初めまして。

BSAマガジンライターの山口です。

今年も早いもので6月になりました。僕がメモリースポーツを始めたのは昨年の6月なので、ちょうど1年経ったことになります。自己紹介にしてはあまりにも長すぎますが、ここまでの1年間を振り返ってみたいと思います。本当に長いので、半年ごとに前編後編に分け、今回は前編です。

トランプ記憶との出会い

昨年の6月初旬、コロナにより大学の授業がすべてオンラインに移行し、空き時間が増えたことから新たな趣味を探していた時、平田さんが書かれたトランプ記憶の方法のブログをたまたま見つけました。そこでは「2in1」の方法を紹介していて、具体的には場所作り、変換作り、そしてイメージを1か所に2個置くことなどが書かれていました。この記事を読んだその日に、「面白そう」という気持ちと「天才の所業だ、たぶんできないな」という気持ちを両方抱えながらルートと変換を一通り作りました。その日中には52枚揃えられませんでしたが、次の日には10分ほど時間をかければ揃えられるようになっていました。この時の52枚すべてを当てられた感動は今でも鮮明に覚えています。ただ一方で、当時の段階で平田さんや小林君は30秒や40秒で覚えており、そのような次元に到底たどり着けるとは思っていませんでしたし、挑戦する気もありませんでした。

それでもトランプを覚えることの楽しさにはまってしまった僕は、毎日コツコツとトランプ記憶を続けていました。この時はトランプ記憶を競技として捉えていなかったので、練習というより覚えること自体をとても楽しんでいました。(そもそも実践すること以外の練習を知らなかった)そのような日々を送ること1か月、6月末には2分前後で覚えられるようになっていました。この頃は日本メモリースポーツ協会に載っていた過去のSCC(トランプ記憶の公式大会)の記録などを見て、もしかしたら自分はSCCに出たりできるのかもしれないと感じるようになっていました。(当時はSCCというかっこいい響きにハードルを感じていました。)

トランプ記憶から「メモリースポーツ」へ

7月は大学のレポートや試験勉強に追われ、トランプ記憶から少し遠ざかっていたものの、8月からはトランプ記憶を再開し、9月からはさらなるレベルアップのためにBSAに所属しました。そこでの練習で青木さんや小林君、土屋君などに練習法やアドバイスを多く頂きながら徐々にタイムを縮め、9月半ばに1分を切ることができました。また、ちょうどその9月半ば、青木さんにメモリーリーグなるものを勧められました。勧められる前にJapanMLC2018(メモリーリーグの大会)を観て、「トランプ以外は絶対に覚えられない、数字や画像なんて無理に決まってる」と感じていましたし、トランプ記憶以外の種目に手を出すほど本気でメモリースポーツに取り組むつもりはそんなになかったのですが(こんなにトランプ記憶してるのに)、試しにやってみるくらいの軽い気持ちでimagesをやってみたら意外と覚えられて、そのまま流れるようにメモリーリーグを始めてしまいました。数字の変換作るのが面倒だったり、International Namesに苦戦したりしましたが、1か月ほどで何とかすべての種目でレベル10にすることが出来ました。

↑メモリーリーグ初日のimages トランプ記憶の下地のおかげで苦戦しなかった

↑初めて1か月後のメモリーリーグの記録 全部レベル10にすることが出来た

東京SCCへの参加

さて、メモリーリーグも始め順調に成長していた中、11月に東京SCCが開催されることが決まり、僕も参加することにしました。10月時点の僕のリアルのトランプ記憶のレベルとしては、だいたい50秒くらい、攻めたら40秒台が出るくらいでした。その中でSCCの目標を決める時、単発では小林君に勝てないし日本記録(当時は小林君の33.83秒)も上回れない、平均記録なら周り次第では優勝できるし日本記録(当時は平田さんの49.53秒)も越えられるかもしれないと考え、平均記録狙いにすることにしました。具体的なプランとしては、1回目を守り目で50秒、2~5回目を攻め気味で45秒で覚え、平均45秒くらいで残ればいいなという感じでした。そこからは毎日SCCで使うルートを全部使い練習し、大会の1週間前の練習では目標にしていた平均45秒ほどで覚えられるまでになりました。本番はカメラでの撮影もあることから、練習の時に自分のスマホで撮ってみたりして、見られている環境にも慣れる工夫をしました。練習の仕上がりはとても順調でした。

そして迎えた東京SCC当日。SCCでは二人一組になり、試技と審判を交代しながら行うのですが、僕は小林君とペアで、僕が後に覚える組でした。後述しますが、このことは僕にとってとてもプラスに働きました。先に覚える組の試技が始まり、小林君がとんでもない速さで覚えているのを目の当たりにして、若干の緊張感を感じていました。SCC初参加だったことや、その日が小林君の密着取材中で会場にテレビカメラも入っていたことも要因だったと思います。ただ、1回目の試技で小林君があっさりと成功していて、成功イメージが湧いたというか、いい印象をもって1回目の試技に臨むことが出来ました。

リラックスして臨むことができた1回目の結果は54.69秒でした。練習と同じように覚えたつもりでしたが、やはりどこかで重圧があったのか想定より遅くなってしまいました。ただ、1回目で成功できたことからさらに精神的な余裕を持つことが出来ました。その余裕のおかげか、そこからは流れるように4回目まで成功。しかも、タイムは44.55秒、39.47秒、39.44秒と自分的にかなり良いタイムを連発し、4回目時点にして平均記録Sランク(50秒以内)を確定させることが出来ました。5回目は特攻し失敗しましたが、結果として平均記録で日本記録を樹立し優勝(46.24秒)、単発記録も自己ベストを更新し準優勝することが出来ました。

↑東京SCCで頂いた賞状 平均記録では年間チャンピオンにもなることが出来た

最後に

ここまで最初の半年にあった出来事をつらつらと書きました。この中でポイントとなるところは大きく2つあると思います。
1つ目は、楽しむことを忘れないということです。
もちろん早く覚えるために練習をすることは大事ですが、つまらないことは続けられません。継続は力なりだと思うので、継続するためにも楽しむ心は大切にしたいと思います。
2つ目は、とにかく挑戦することです。
僕自身、トランプ記憶とメモリーリーグ、どちらも始める前はできないと思っていましたが、やってみたら意外とできました。また、ある目標に挑戦して1週間ダメダメでも、その次の日に突然うまくいくときもありました。周囲と比べすぎたり、自分の中で壁を作ったりせず、まずは挑戦してみたことが成長につながったと思います。

これで前編は終わりです。長く拙い文章を読んでいただきありがとうございました。

それでは次回、後編でお会いしましょう。