Images大全④~SS 2in1編~

メモリーアスリートのつぶやき

こんにちは。
メモリーアスリートの山口です。

このシリーズもついに4本目、Images大全第4弾~SS 2in1編~です。
第1弾から第3弾までを読んでいない方はぜひ、↓こちらから読んでみてください。

今回の記事は過去の記事に比べ、感覚的な話が増え、重量感もかなり増していますが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

それではいきましょう。Let’s go!

根本的には「2in1」

さて、前回の記事まではImagesについて一般的な話をしてきましたが、ここからはいよいよ僕のシステムについてです。

僕がimagesで利用しているシステムは「2in1」です。ここで、「2in1」についてもう一度どのようなものか説明します。

「2in1」というのは、2つのイメージでストーリーを作り、それらを場所に置くシステムのことです。

例として、以下のような2つの画像を覚える場合のことを考えてみましょう。

この場合、ライトの明かりをつけたら望遠鏡が出てきて覗いたら海が見えた、というストーリーを作ったりしますね(例なので雑なストーリーで許してください)。このように、2つの画像からストーリーを作りやすいものを抽出し、それらでストーリーを作り場所に置く。これが場所法とストーリー法を活用した、いわゆる「2in1」だと思います。

おい、「2in1」なら知ってるしみんなよく使ってるじゃないか、と思う人も多いでしょう。
そうですね、「2in1」、国内外問わず多くの選手が使っているものだと思います。

しかし、僕の「2in1」は、今ここで説明したものとは感覚的に若干異なるのです。ここでは、「SnapShot 2in1」、略して「SS 2in1」と呼ぶことにします。どういうことか、先ほどと同じ画像で説明します。

一言で言うと、これを一つの画像として捉えるのです。ライトの右に望遠鏡がある画像、ということです。
そしてその画像はプレイスには置きません。
「プレイスで一つの画像を作る作業をするだけ。」
これが僕のシステムです。

見た目では「2in1」ですが、今までの説明でもわかる通り「2in1」と「SS 2in1」には明確な違いがあります。図にしたら分かりやすいかもしれません。

SS 2in1システムは場所(プレイス)に置かないの?

分かりやすくするためにざっくりとした図にしてますが、こんな感じです。パっと見て大きな違いがありますよね。そう、「SS 2in1」の特徴は「ストーリーを作っていない」、そしてプレイスは使うけど「プレイスに置かない」ところです。

前回まで散々ストーリーがどうとか言ってきたのに本人がストーリー作ってないという…今までの記事は何だったんでしょうか…しかもプレイスに置かないなんて… プレイスは使うけどプレイスに置かないってどういうこと?…
このシステムにたどり着くまでの過程も含めてこのあたりの話は最後にすることにして、まずは「SS 2in1」の具体的な部分に触れていきましょう。

「SS 2in1」の基本は左右関係

「SS 2in1」というのは基本的にストーリーが介在せず、表示した2枚をそのままの形で記憶するので、多くの場合頼るのは左右の位置関係です。
再度先ほどの例を使用します。

左から右に記憶していきます

この2枚を覚えるときは、ライトの右に望遠鏡がある1枚の画像ということにします。
基本的にはこのように見た通りのままに覚えています。感覚としては直置きに近いかもしれません。
極端な例ですが、3秒だけこの画像を見て覚えるとなった時、望遠鏡とライトのどちらが右にあってどちらが左にあるか、多くの人は覚えられると思います。僕的にはその延長線上という感覚なのです。

これだけ聞くと難しそうに見えますが、中にはこの左右関係での記憶がめちゃくちゃ簡単なパターンがあります。
別の例を見てみましょう。

この画像だけ僕のミスで大きくなってしまいました…

この2枚の画像も同様に左右関係だけで覚えるのですが、人間を含む生き物が出てきたときはラッキーです。
なぜなら、生き物には必ず向きがあるからです。
今回で言えば、「獣医さんが犬を見ている1枚の画像」とすれば簡単ですよね。ライトの右に望遠鏡、よりはるかに記憶に残りやすいです。

では例をもう一つ。

今度も生き物が出てきていますね。ということは向きを使うことが出来ます。
今回であれば、「シマウマと犬が背中を向き合っている画像」と覚えることが出来ます。
このように、向きを使うなどの工夫を入れることで左右関係は簡単に作ることが可能で、左右で覚えてしまえばプレイス内での入れ違えも起きません。
きちんと左右関係で覚えておけば、リコールで間違えていても必ず違和感に気付くことが出来ます。

違う風に入れてしまった時の脳内「お互い向き合ってたっけ…変だな…あ、背中合わせだったわ」

このように、ストーリーが介在しない中でも意外と左右の感覚で覚えることが出来ます。
普段、8割以上はここまで説明した方法で記憶しています。
とはいえ、すべての場合ではないんですよね。
例外パターンを見てみましょう。

時には上下関係にも頼る

今回の例はこちらです。

例外パターン 例外かどうかの判断は瞬時に決まる

この画像、今までの話の通りだったら、左に手、右に鳥という風になりますね。
ただ、この2枚はあまりにも上下関係がピッタリなんです。
下の画像を見てみてください。

雑な合成ですみません…

手の上に鳥が乗っていますね。
このように、時々都合よく上下関係が使いやすい場面が訪れます。
具体的には、左側に下になりやすいもの、右側に上になりやすいものがかみ合った時です。
こう聞くと意外にありそうですが、30枚を10秒といったかなり速い速度で覚えているときは、よほど簡単に上下関係が作れない限り左右関係になるので、実際に使うことはあまりありません。

例えば、この鳥が反転している場合のことを考えましょう。

この場合なら、僕は左右関係で覚えます。
なぜなら、鳥が手を見ているという1枚の画像がそのまま簡単に作れるからです。
これくらい細かな違いでもメインの左右関係を使ってしまうので、上下関係はあまり使われないんです。

また、仮にリコールでこの2枚の順番について悩んでいるとしましょう。
こういう時は試しに入れて考えてみるんです。

これは正解と逆 違和感に気付けますか?

こうしてみて、もしこれが正解だとしたら僕だったら左右関係を使ってそうだなあ、と考えるわけです。
鳥が手を見ているほうがより自然な雰囲気ですし、僕はここからあえて手の上に鳥がいることを想像しなさそうです。
という風に、上下関係を使うときは左右関係よりも強く印象に残る場合なので、リコールの時に悩んでも大体の場合で当てることが出来るんですね。

なぜ統一しないのか

ここまで説明して、一つの疑問が浮かびます。
それは、なぜ左右関係で完結させないのか、です。

これには、Imagesという種目の特徴があります。

CardsやNumbersというのは自分の変換イメージがあって、その組み合わせというのは事前に準備できますよね。
例えば灰皿(ハート1)と埴輪(ハート2)の2つのイメージが来たら灰皿の上に埴輪がいることにする、といった風に、変換イメージだけでなくその先の関係やストーリーまで先に準備できるわけです。

それに対してImagesという種目は何が出てくるか分からないので、その場で関係を作る必要があります。
基本は左右関係と考えていても、上下関係が感覚的に先に作れてしまった場合、それをわざわざ崩して左右関係を作る時間はありません。特に僕の現在のペース、30枚を10秒くらいで覚えるとすると、一つの組み合わせに欠けられる時間は約0.6秒です。関係を組みなおす時間はないと言っていいです。手の上に鳥がいるという非常に簡単で分かりやすい画像が作れてしまったのなら、その画像でそのプレイスは終わりにして、次に行くしかないのです。

極論、どのプレイスのものなのかということと、リコールの時にプレイス内の前後が見分けることができればいいので、左右関係にこだわる必要はないんですね。

これが、僕が覚え方を左右関係に統一しない理由です。

プレイスには「置かない」

よく場所法の話をするときに、「プレイスにイメージを置く」と言いますよね。
実際場所法を使っている多くの人がプレイスにイメージを置いているのではないでしょうか。

しかし、僕はImagesをするにあたり、プレイスにイメージを置いていません。
僕の中でプレイスはあくまで背景であって、イメージを置くものではないんですね。

ではどのように覚えているのか。

さっきまでの説明の通り、プレイスを背景として一つの画像を作りますよね。
それでおしまいです。

この時、作った画像はプレイスに存在していますが、プレイス内の地面や壁などには接地していません。別に接地していないからと言って浮かせているわけでもなくて、その辺りは特に意識していないです。
この感覚には、プレイスを背景として作った画像を「存在させる」という表現が一番しっくりくる気がします。

ただ、この存在させるという表現も怪しくて、「そのプレイスでどんな画像を作ったか、どんな画像を見たかという作業や雰囲気自体」を記憶しているような気もします。
まあとにかくプレイスに置くことはしていません。

「置かない」理由とは

さて、置かないということがわかったところで、なぜ置かないのかということも話さなくてはなりません。

この理由には、Imagesの種目の特徴と僕のシステムの特徴が関係しています。

Imagesという種目において他競技と圧倒的に異なるのは変換がないことです。
例えばCardsだったら、実際に頭の中で覚えるのは灰皿だったり埴輪だったりするわけですが、これらは頭の中で生み出しています。この場合はそれらを立体的に想像しやすいんですよね。そして立体的なものはプレイスに置きやすいと思います。
僕もCardsでは1カード1イメージの2in1ですが、しっかりプレイスに置いて覚えています。

しかし、Imagesでは画像を変換せずに覚えるということで、そもそも記憶のスタートが画像という平面な物です。
僕は、この平面で頭に入ってくるものを立体的にして置くという感覚があまりなかったんですよね。
変換がない分、見たものをそのまま覚えるという意識が強かったのかもしれません。
それをさらに強調してしまった僕のシステムは、記憶するものも平面的な物ならストーリーも作らないという、記憶する時の作業をすべて平面的に処理するように完成されてしまいました。
そのため、僕の感覚としては、その平面的なものをそのまま覚えているので、プレイスに置くよりは存在させる方が簡単なんですよね。

このあたりの感覚を言葉や文章にするのはなかなか難しいですね。笑
もし今後もっと言葉としてピンとくる表現を見つけたら、この記事を改訂したいと思います。

「SS 2in1」のポイント

さて、ここで「SS 2in1」を使うときのポイントを説明したいと思います。

・背景(プレイス)を広いところで設定する

このシステムは2枚の画像を1枚の画像として覚えるのが基本なので、そもそも覚える対象が横長になりがちです。そのうえ、競技の性質上、背景や建物の画像も多く出てくることから、縦方向にも大きなイメージになりやすいです。
広い背景(プレイス)だとイメージの大小にかかわらずに処理できるので、非常に楽です。
このポイントは他のシステムにも共通する部分かもしれませんね。

・2枚表示にする

Memory League では1度に表示する枚数を変えることが出来ます。
これを何枚表示にするかはシステム問わず選手によってかなりバラバラです。
ここまで読んでくれている皆さんならわかると思いますが、僕のシステムでは当然2枚表示のほうが適しています。2枚表示なら基本見たまま処理できるからです。
他にも2枚表示だからこそ、その場で対応できる(上下関係など)こともあるので、僕は2枚表示にしています。

「SS 2in1」の良いところ

続いてこのシステムの良いところです。

・「1in1」と似た感覚ででき、「1in1」より場所の消費を抑えられる

場所の消費が抑えられるのは、普通の「2in1」と同じですね。1プレイス当たりの枚数が2倍なので、半分の数の場所でできるってことです。
あとは、2枚の画像を1枚の画像にする感覚さえつかめてしまえば、やってること自体は「1in1」なので、「1in1」の感覚に近いんじゃないかなと思います。
「1in1」をプレイス(僕の場合は背景)を半分でできる、お得に感じませんか?笑

・プレイス内入れ違えが起きにくい

プレイス内で入れ違えてしまってスコアが28だった…なんて経験は「2in1」利用者なら多くある経験だと思います。これが起こる原因は、Imagesという種目ではストーリーの作り方を固定するのが難しいからだと思います。
1枚目が2枚目にアクションするようなルールを決めていても、いざ魚→鳥という2枚の画像が来たら、鳥が魚をくわえているところを想像してしまいがちです。その場合正解と逆の鳥→魚で答えてしまいます。
「SS 2in1」では、左右関係が強く印象に残るので、この画像は左だった気がする、右だった気がするという感覚が良く働きます。悩んだ時にこの感覚に救われることも多々あります。プレイス内入れ違えが全くなくなるわけではありませんが、悩んだ時に頼りになる感覚があるのはいいことですよね。

「SS 2in1」の悪いところ

正直自分がこのシステムを使っていて悪いと感じる部分はありません。(自分に合うように改良しているので当たり前ですが)
ただ、あえて書くなら「これかなー」ってものです。注意点みたいなものですね。

・場所の強弱に大きく影響される

「2in1」がストーリーと場所を利用しているのに対して、「SS 2in1」はストーリーを作らない分、場所の力への依存度は高くなります。
そのため、弱いルートでやると総崩れみたいなことはよくあります。
また、同じルートの中でも弱いプレイスがあるとそこだけ毎回覚えていないなんてこともあります。
まあここらへんは他種目とも同じなんですけどね。「SS 2in1」だと特にその差を強く実感します。

「SS 2in1」編まとめ

とんでもなく長くなりましたが、これらを全部ひっくるめて、自分にはこれが一番合っているシステムだと感じています。ここで説明したような左右関係などもストーリーだと言われたら、まあストーリーかもしれませんが…。

このシステム、ストーリー作りとプレイスに置くという2ステップを実質無くしているので、将来的に一番タイムを縮めることのできるシステムだと思っています。「SS 2in1」、流行ってくれないかなあ。笑

とは言ったものの、「SS 2in1」、初心者が挑戦するのはおすすめしません。
「ストーリー法を使わないと言っているから、場所法だけでできるし、いいじゃん!」となるかもしれませんが、先ほども説明した通り、ストーリーを作らないということは、場所の力がより強くないといけないということです。場所の力を強くするにはそれなりの時間と練習が必要です。
また、左右関係が圧倒的に使う機会が多いとはいえその他の関係も使いますし、その使い分けというのはストーリー法の基礎があってこそできることだと思います。

僕自身も、ある時ふと思いついてこのシステムにしたわけではありません。
「2in1」で練習を重ねていく中で、どの部分をどのように速くするべきなのかを考え、いろいろ試した結果がここだったというだけなのです。

なので、ストーリー法や場所法の基礎が固まって、Imagesに自信がついたりしたら挑戦してみてください。
自信がある方はこの記事を読んだ後何回か試してみてください。意外といけるかもしれません。笑
もし疑問点等あれば、Twitterや質問箱で質問していただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「競技中の頭の中」についてです。

お楽しみに!