記憶術×資格~ITパスポート編①~

メモリーアスリートのつぶやき

お久しぶりです、メモリーアスリートの平田です。

気が付いたらもう新年度ですね!
何か新しいことを始めたくなる季節ですね。

2021年なんてあっという間に終わっていて、2022年になって心機一転新しい勉強でもするか~と思い立ち、友人に勧められた「ITパスポート」という資格に挑戦しました。

1か月勉強して、(先に結果を言いますが)合格したので、どうやって勉強したか、「記憶術」に焦点を当てて紹介したいと思います。

この記事を書こうと思ったきっかけ ⇒ 試験に記憶術を使うとはそもそもどういうことか 
⇒ 記憶術を使った勉強の進め方(ITパスポートに記憶術をこうやって使ったという具体例)

具体性が徐々に高まる構成になっています。
私の記憶術を使った資格勉強論だと思っていただければ。ちなみに内容が多いので複数回に分けます。


最初はこの記事を書こうと思ったきっかけから。

メモリースポーツをやっていて、最も受けることが多い質問の一つが
「記憶術とか記憶力競技って何の役に立つの?」
という質問です。

私自身役に立てようと思って始めたわけではなく、たくさん覚えられる快感や自分の能力をアップデートする楽しさ、思い出せた量で競うというゲーム性に惹かれて、一言で言えば「楽しい」から勝手にやっていたのですが、やっていると「意外と色んなものに応用できるな!」と気付いたのです。

記憶術単体で十分楽しいし、極めると色んな景色が見えていくのですが、日常生活や他のジャンルのものと組み合わせると意外な使い道や、より広い可能性があって面白いです。

記憶術だけでも相当にニッチなのでまだまだ開拓されていないことばかりなのに、何かと組み合わせようものなら、まだ誰も考えていないことが発掘されるかもしれません。

幸いなことに私は多趣味なので、その組み合わせの妙をメモリーアスリートの視点から色々お伝えできればと思い、「記憶術×○○」の記事を書こうと思い至ったわけです。

記憶術を既に勉強している人は「こうやって色んなものに応用できるのかぁ」と、記憶術を知らない人でも「○○ってこんな切り口でも楽しめるんだ、記憶術って面白いな」と思っていただければ幸いです。

第1回の○○は資格です。一般的にも一番想像しやすい記憶術の使い道かもしれませんね。

そんな資格の中でも今回は私が実際に直近で取得したITパスポートに関して説明していきましょう。


ITパスポートとは

ITパスポートのホームページによると、「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」と説明されています。国家試験なんですね。

受けてみての感想ですが、実際に生活していく中でITに触れない日は無いですし、今までなんとなく使っていたPCやスマートフォンの仕組みが少しでも分かって楽しかったです。
仕事の役に立つか立たないかは人それぞれだと思いますが、ITに興味を持つための入口としてはちょうど良い、まさに「パスポート」のような試験だなと思いました。

巷では「役に立たない資格の代名詞」のように言われることがあるようですが、勉強して損はないと思います。

形式としては120分100問、4択問題で、出題分野が「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」に分かれています。それぞれの分野で最低3割、合計で6割以上取れば合格です。テクノロジ系>ストラテジ系>マネジメント系の順で出題数が多いです。

私は2021年の12/24にテキストを買って勉強を始め、2022年の1月26日に試験を受けました。約3週間で結果が分かり、合格でした。88%の得点率でした。

勉強する日もあればしない日もありましたが、平均して1日30分~1時間くらい勉強したと思います。詳しい勉強方法はのちほど。

記憶術をどうやって資格に使うのか

記憶術には様々なものがありますが、私は「覚えたい対象を中長期的に覚え続けておくための技術」と解釈しています。ランダムな数字「32967312」を見て、10秒後に答えるのと、10分後に答えるのと、10年後に答えるのでは求められる力が大きく異なります。10秒間覚えたいのであれば頭の中で繰り返し唱え続ければなんとか覚えられるでしょうが、10年間それをし続けるのは不可能ですよね。

私がやっているメモリースポーツではもっと大量の数字を覚えます。頭の中で唱え続けるだけでは不可能です。そこで、記憶術という技を使って、10分後でも思い出せるように「加工」をして覚えるという工夫を行っています。記憶術は魔法でもインチキでもなくただの技術です。

資格などの試験でも同様です。数個の単語だけを問われる試験であれば、それこそ一夜漬けで全員受かるでしょうが、そうではありませんね。インプットの量が膨大だからこそ、インプットからアウトプットまでの時間が非常に長くなるのです。それこそ勉強に10年間かかる資格だってあるでしょう。そこで記憶術が効力を発揮します。

試験で覚える必要があるものを記憶術によって「覚えやすいかたち」に加工する、あるいは記憶術を使って「加工したものをまとめて覚える」ということをして、勉強に役立てることができます。

勉強前にやること

実際に資格の勉強に入るわけですが、勉強前にやるべきことがいくつかあります。

①試験で問われるものがどのような「かたち」をしているかざっと見る

②自分が使える記憶術を整理して、強みを理解する

③ ①②を踏まえて、覚えたいものに対して、どの記憶術をどう使うか戦略を立てる


①試験で問われるものがどのような「かたち」をしているかざっと見る

これは当たり前ですが、自分がこれから受けようとしている資格試験では、どういうものが出るのか、どういうテスト形式なのか、スケジュールはどのくらいなのか、ということは把握しなくてはいけません。

ここで特に意識したいのが、覚える必要のあるものがどういう「かたち」をしているか、どういう「かたち」でアウトプットしなくてはいけないのか、ということです。

数字の羅列を覚える必要があるのか、単語の意味を覚える必要があるのか、暗記項目は少なく計算や手順などの理解が必要なのか、答えるのは一問一答形式なのか、記述式なのか、選択式なのか。どういう「かたち」をしているかが分からないと、勉強の計画や、記憶術の適用がうまくできません。

メモリースポーツでは、事前に覚える必要のあるものの「かたち」を把握していて、さらにどれも覚えやすい「かたち」をしているので、メモリーアスリートは高速に記憶術を適用できているのです。
「今から80桁の数字を覚えるぞ」と分かっているからこそ、「数字を覚えるこの記憶術(数字変換術と場所法)を使って、こういう手順で覚えよう(4桁で1プレイス使うから、20プレイス用意しておこう)」という戦略を事前に立てることができます。

詳しい記憶術のやり方は他の記事やBSAのYouTube、書籍などをご覧ください。この記事では基本的に説明しませんのでご容赦ください。

Memory Leagueの大きい大会ではSurpriseという種目があり、これが非常に難しく、だからこそ面白いです。何を覚えれば良いのかが分からない状態で競技がスタートします。
私も何回かやったことがありますが、始まったと同時にまずは「かたち」を把握します。どんなものを何個覚える必要があるのか、そのためにはこの記憶術を使おうという戦略をだいたい開始5秒以内に立てて、残りの55秒を実際に覚えるのに使います。いきなり覚えることはほぼ不可能です。まずは全体像の把握をします。

試験勉強も同じで、いきなり記憶術を使おうとするのは非効率です。そもそも覚えたいものに数字が多いのか、単語と意味を一対一対応させるものが多いのか、各論になっていて独立しているのか、全体が一つの軸でつながっているのか、具体的な「かたち」が分からないと使えるものも使えません。

なので、私はまず実際の試験の過去問とテキストをざっと見て、どういうかたちをしているのか把握してから勉強をスタートするようにしています。

ITパスポートに関して言えば、試験の形式として四択問題であること、単語の意味を答えさせる一対一対応のものが多いこと、計算問題が一部あること、単語自体はカタカナや英語が多いことなどが特徴的な「かたち」だなと認識しました。


②自分が使える記憶術を整理して、強みを理解する

試験に記憶術を応用するために、まずは自分が使える記憶術を整理する必要があります。

例えば、

場所法:単語や数字などの羅列を覚えられるのが強み。ただし、数字の場合は変換する必要があり、別途変換術を習得していなくてはいけない。また、自分が予め用意した場所の数しか使えない。今自分が使える場所はN個だから、N×2個の単語はいったん覚えられそうだな。

ストーリー法:数個の単語の並びをすぐに覚えられるし、場所の消費が必要無いのが強み。ただし何十個も続けて覚えるのは難しい。

タグ付け法(語呂合わせなど):単語とその意味を一対一で結び付けられるのが強み。場所の消費も無い。

などと整理することができるでしょう。


③ ①,②を踏まえて、覚えたいものに対して、どの記憶術をどう使うか戦略を立てる

さて、ここで勉強の戦略を立てていきます。

・単語の意味を答えさせるものが多いから、そこはタグ付け法を使って単語を聞いたら意味を思い出せるようにしよう。

・特に英語の略語が多いから、略語は元の英語を思い出せれば推測できそうだな。無意味なわけではないから暗記よりも理解だな。

・テクノロジ系は初めて聞く単語も多そうだから、インプットに時間をかけよう。場所法で単元だけでも覚えたら勉強効率上がりそうだ。40プレイスくらい用意しておこう。

・マネジメント系は流れがあるから、ストーリー法を使って全体の流れをまず覚えよう。

というように、覚えたいものの「かたち」に合った記憶術を考えていきます。

ここでは戦略を立てるのに専念して、実際に覚えることはしません。実際に勉強を進める時は、まずは記憶術を使わずにインプット、情報を理解することが大切です。

長くなってきたので、今回はここで終わりにしましょう。
記憶術を使った勉強の戦略を立てることができたので、次回から実際にどんな風に勉強を進めていけば良いのか、順を追って説明していきます。