記憶術×資格~ITパスポート編②~

メモリーアスリートのつぶやき

「記憶術×資格~ITパスポート編~」の第2弾です。

前回まではなぜこの記事を書こうと思ったか、そして実際に資格勉強を始める前の準備段階について説明しました。

今回からいよいよ勉強を進めていきます。
記憶術を使って資格に挑戦する時、何を考えてどのような手順で試験当日まで迎えれば良いのかを整理していきます。

勉強の進め方

大前提として、記憶術は万能ではありません。
記憶術は覚えるべきもののインプットの速度・精度を高めるためのサポーターに過ぎないので、「何も勉強せずに記憶術だけで合格できた」とは絶対にならないのです。

また、無意味なものの記憶もできるはできるのですが、理解できるものであれば記憶術を使うより理解してしまった方が労力は少なくてすみます。
例えば、数学のある公式を丸暗記するよりかは、導出方法を理解した方が記憶しやすいことがほとんどです。

「記憶術×資格」なのに記憶術の立ち位置が低くてがっかりされたかもしれません。
しかし、記憶術を使うことにこだわりすぎてしまうと、理解が追い付かず「合格を目指し、その先に生かす」という目的から遠ざかってしまいます。
「記憶術は手段である」ということを認識しないと、勉強の仕方が非効率になるので注意してください。
このことを意識できていれば、記憶術は十分な手助けをしてくれると思います。

なので、勉強の進め方として「いきなりこの記憶術を使おう!」とはならず、まずは教科書を読み進めて、理解して、その後でインプットの手助けとして記憶術を使うのが正攻法となります。

というわけでまずは教科書を買いましょう。
試験範囲を網羅していればどの教科書でも問題無いと思いますが、記憶的にオススメなのはイラストが多い教科書です。

人間の脳は文字情報よりも画像情報の方が記憶に残りやすいという性質を持っています。なので、なるべくイメージが既に盛り込まれている教科書を買いました。

私が使ったのは「イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生のITパスポート教室」という教科書です。

インプットとアウトプットは繰り返し行った方が良いので、練習問題や過去問題も必要です。
特にITパスポートは過去問の類似問題がよく出題されるので、過去問を解ける環境(できれば分野別に)があれば最高です。

公式HPや「過去問道場」というサイトで過去問は閲覧できたので、問題集は買いませんでした。

ITパスポート公式ホームページ
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html

ITパスポート過去問道場
https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php

教科書を買ったら、まずはぱらぱらっと全体を見ましょう。改めて全体像の把握です。
10分くらいで良いので、目次と各ページの「雰囲気」を眺めます。
私は新しく何かを勉強する時、このように軽く全体像の把握から入ります。特に目次は大事です。
のちのち「この目次は場所法でまとめて覚えるなぁ」と思いながら勉強する範囲を確認します。


この後の流れ

①インプット:教科書を章ごとに読み、順番に理解を深める。

②アウトプット:読んだ章のみが出てくる過去問を解き、知識を定着させる。

③インプットの補助:分からなかった所を詳しく調べたり、記憶術を使って苦手な単語の意味を覚えたりする。

④アウトプット:間違えた部分を中心に、再度問題を解いて、知識を固めていく。

①~④を章ごとに進めていき、大分野が終わったころや全て一通り触った後

⑤インプットの補助:目次や大項目を場所法でまとめて覚えて、脳内に単語帳を作る。

⑥アウトプット:全分野を網羅した過去問を一通り解いてみる。

⑦インプット:間違えた問題や苦手な章を、再度教科書を読んで理解し直し、どうしても覚えられない部分は記憶術を使って覚え直す。

最後は⑥~⑦を繰り返し行って、試験当日に臨む、という流れです。

ポイントはインプットとアウトプットを短いスパンで繰り返すということ、記憶術はあくまで補助に使い、基本は教科書を読んで問題を解くという「理解」に時間をかけることです。
記憶術を無理やり使おうと時間をかけてしまうのは本末転倒です。

細かいところを説明していきます。ただし、この記事の性質上③と⑤の記憶術を使う部分を主に説明していきますが、実際に時間をかけてほしいのは他の部分です。


①インプット

ここでは初見の情報がほとんどだと思うので、全てを理解しようとせずに、「こういう仕組みになっているんだなぁ」とか、「重要な概念だけでも理解できれば良いな」という心持ちで大丈夫かと思います。
一回読んで全部理解できる訳がありません。

ただ、意外とコラムに載っているようなプチ情報とか、注釈に書いてある部分など細部が記憶の助けになることがよくあるので、読み飛ばす情報は無いようにしましょう。

最初のインプットで完璧を求めすぎると、どんどん読むスピードも重くなり、自信も無くなっていき、結果として全然覚えられないということになってしまいます。
「分からない単語・概念が出てきて当たり前」という気持ちで臨んでください。


②アウトプット

実際に問題を解いていくことで、①のインプットで得た知識を定着させていきます。

私が使っていた過去問道場では、ジャンルごとに問題を選ぶことができたので、自分が教科書で直前まで読んでいた部分のみを選択して、過去問を解いていました。

全問解く必要は無いと思いますが、「インプットした情報をどういう形でアウトプットすることが求められるのか」を把握するためにも、章の範囲をある程度網羅するくらいは解いた方が良いと思います。

解く際はもちろん正解を当てに行き、できる限り自分なりの根拠を持って選択肢を選びましょう。
まだ持っている情報が少ないので勘で選んでしまったり、実践ではないので計算問題を飛ばしてしまったりしがちですが、本気で臨んでください。
「自分で根拠を考える」というのは非常に記憶に残りやすいです。

また、その根拠が間違っていても、解説を読んで修正をした際も記憶に残りやすいです。
勘で答えて解説を読んで「ふーん、そうなのか」と思うより、自分なりに間違っていてもいいので根拠を持って答えて、正しい解説を読んで「この根拠はこういう理由で間違っていたのか、正しい答えはこういう考え方が必要なんだな」と考えることが何よりも大事です。
この「根拠の修正」こそがアウトプットで知識を定着させるコツだと思います。

こうやってアウトプットを続けていると、今後同じ問題や類似問題に当たったとき、「以前この根拠で間違えたんだったな、だから正解はこれだ」と思い出しやすくなります。
勘で答えた場合は「同じような問題を解いた記憶はあるけど、結局正解ってどれだったんだっけな~」となってしまい、学習効果は小さくなります。

また、このアウトプットはどのくらいの頻度で行えば良いかという論点ですが、もちろん試験範囲によるものの、全体の10~20%ずつで行うのがおすすめです。

ITパスポートで言えば、テクノロジの中の「ハードウェア」を読み終わったらその分野の問題を解き、「ソフトウェア」に進んだらその時点で解く…くらいの頻度です。

教科書で言えば「章」ごとですね。節ごとだとサイクルが短すぎるかな、と。

どこで復習すれば一番記憶に残るかは状況次第なので断言できませんが、ざっくり言うと「広すぎず狭すぎない範囲」で「完全に分断して復習するよりかは、前回の範囲も上書きしながら」行うのが良いと思っています。

例えばメモリースポーツで「30分で1000桁の数字を確実に覚えてください」と言われれば、1-200桁で復習、201-400桁で復習、次に1-400桁を復習、401-600桁で復習、601-800桁で復習、1-800桁をまとめて復習、801-1000桁で復習、最後に1-1000桁を2周、のようにして覚えます。
繰り返し、こまめに、上書きしながら復習するのが記憶には残りやすいです。

小テストなどで「英単語を100個覚える!」となったときも同様にして復習タイミングを決めていきます。

資格試験だと、小テストよりかは範囲が広いと思うので、よりこまめにアウトプットをしていくことになると思いますが、あまりに高頻度すぎなければ良いでしょう。

ここまでがアウトプットで意識することです。今回の記事はここで区切ろうと思います。

資格合格に向けて勉強をする部分のメインは今回紹介したように、

1個ずつ愚直に理解を進めて、すぐにアウトプットに繋げることです。

次回からようやく「覚えきれなかった部分をどうやって記憶術を使って覚えるか」という話をしていきます!