記憶術×資格~ITパスポート編④~

メモリーアスリートのつぶやき

「記憶術×資格~ITパスポート編~」の第4弾です。

前回は記憶術を使った「インプットの補助」について勉強のやり方を説明しました。

覚えたい事象に対して、背景や意味を調べたり、時には自分ででっちあげてしまったりすることで、記憶の引っかかりである「トリガー」を増やして覚えていこうという内容でした。

1回目と2回目の記事を読んでいない方はそちらを読んだ上でこの記事を読むことをオススメします。

今回は、意味をでっちあげることも難しい「数字」が絡む記憶法と、その後の勉強の進め方を紹介していきます。


でっちあげと似たようなやり方で「元から自分が持っているイメージを使ってしまう」ことで、記憶に残す方法があります。これは、数字が絡む記憶などで特に有効です。

例えばITパスポートのストラテジ系「標準化」の部分で、ISO(国際標準化機構)の規格が出題されます。
「ISO9000シリーズが品質に関する国際規格」、「ISO14000シリーズは環境に関する国際規格」、「ISO27000シリーズは情報セキュリティに関する国際規格」のようです。

これは数字も合わせて覚えなければいけませんが、意味を調べても、おそらく連番で付けただけで、これといった理由はないかと思われます。(あったらすみません)

こういう場合は数字と単語を無理やり結び付けて覚えてしまいましょう。記憶術の出番です。
既にメモリースポーツなどで数字記憶ができる人(数字に自分なりの変換イメージがある人)は、数字をイメージに変換して単語と一緒に覚えましょう。

私であれば、90はランドセルのイメージ、14は糸のイメージ、27は亀のイメージなので、

・ISO9000が品質⇒90のランドセルと品質⇒ランドセルの品質が綺麗に保たれているイメージ

・ISO14000が環境⇒14の糸と環境⇒環境に優しい蚕の糸で織物をしているイメージ

・ISO27000が情報セキュリティ⇒27の亀とセキュリティ⇒亀の甲羅を強盗に投げつけて守っているイメージ

を付けて覚えます。
こうすることで、「ISO9000が何を表す?」という問題が出題されたとき、
「90で覚えていたからランドセル、ランドセルは綺麗に保たれる品質のイメージだったな、だから品質だ!」
と選択肢を絞ることができます。
実際にこのイメージでこれらのISOの情報を覚え分けていました。

ちなみに、ISO以外の分野でも数字と単語をまとめて覚える必要がある場合、違うイメージと混ざってしまう危険性があるなと感じたら、「ISO」から「磯」を連想し、先ほどの「ランドセル」、「糸」、「亀」のイメージを全て磯付近の浜辺に置いてあるイメージを作ってしまいます。

それでは、次は元々数字のイメージ変換を作っていない人はどうしたら良いのか説明します。
ここでわざわざ00-99の100種類のイメージを作って定着させるのは、長期的には有効ですが、資格試験に合格するという目標に置いては遠回りになってしまうでしょう。
それはまたどこかの機会でやるとして(おすすめはメモリースポーツですよ)、今回は語呂合わせで乗り切りましょう。語呂合わせも数字変換の一種ですし、立派な記憶術です。

例えば90から「クマ」と語呂合わせをして、「クマが大事に鮭の品質を保っているイメージ」
14から「石」と語呂合わせをして、「石を木に投げつけて環境破壊をしているイメージ」
27から「ツナ」と語呂合わせをして、「ツナの缶詰めで外敵から守っているイメージ」
などを作ることができるでしょう。

以上のように、一度テキストを読んでインプットしただけでは定着しなかった知識については、記憶術を使って覚えていく作業が重要になります。

その使い方をまとめると、

・まずは覚えたい情報に関しての意味や背景、理由を調べる。

・重要な情報ほど、複数の背景を調べ、多くの記憶のトリガーを作っていく。

・背景が無い場合は、自分ででっちあげたり、イメージに変換したりして覚えていく。

という3点がポイントとなります。


④アウトプット

一度間違えた問題や難しい知識に関して、記憶術を用いることで③のインプットの補助ができました。
この場合も、インプットだけで終わるのではなく、再度すぐにアウトプットをすることが記憶の定着率をより高めることになります。

覚え直した分野に関して、また同じ問題や類似問題を解いてみましょう。
その際、選択肢を覚えてしまっているかもしれませんが、頭の中で解答へのプロセスをきちんと立てて答えられているかを意識してください。「〇〇だからこの答えだな」と自信を持って答えられるようになっていれば、記憶術が使えている証拠です。

もし十分に思い出せないようであれば、もう一度調べ直すか、違うアプローチで覚えていくしかないでしょう。
「トリガーの精度を上げる」か「トリガーの数自体を増やす」ということです。100%の精度で思い出せるトリガーを作ることができれば、完璧な知識として身に着いたことになります。
もしそれが不安だったり、他の分野と被ったりしている知識であれば、トリガーを増やすのも有効な手段です。

あるいは、今勉強している部分だけではどうしても理解しきれない問題、というのもジャンルによっては存在します。その場合は、思い切って現段階で覚えきることを諦めて、全分野を一周してから取り組み直すのが良いと思います。案外すぐに理解できるようになるかもしれません。

全てを完璧に理解しようとすると、進みも悪くなり、心理的ハードルも高くなってしまいます。
常に気持ちに余裕がある状態を保つことは、記憶にとっても良いことなのです。

以上が④アウトプットのやり方のポイントです。

これまで①から④までの進め方を紹介していきましたが、この
「教科書の内容を理解して、すぐに問題を解いて、覚えられなかった所を記憶術を使って精度を上げ、さらにすぐ復習をする」
という流れが資格試験を勉強する上で王道の流れになるかと思います。

これを繰り返していけば、理解度がどんどん上昇していき、良い成績を残すことができるでしょう。

次回の記事で、最後の総仕上げのやり方と、そのために使える記憶術を紹介します。