記憶術×資格~ITパスポート編⑤~

メモリーアスリートのつぶやき

「記憶術×資格~ITパスポート編~」の第5弾です。

今回でITパスポート編は最後になりますので、今までの総仕上げとして読んでいただければと思います。

過去の記事はコチラから↓

前回までは以下の①から④までを説明していました。この記事では⑤から最後の⑦までを紹介して、総まとめをしていきます。

全体の流れ

①インプット:教科書を章ごとに読み、順番に理解を深める。

②アウトプット:読んだ章のみが出てくる過去問を解き、知識を定着させる。

③インプットの補助:分からなかった所を詳しく調べたり、記憶術を使って苦手な単語の意味を覚えたりする。

④アウトプット:間違えた部分を中心に、再度問題を解いて、知識を固めていく。

①~④を章ごとに進めていき、大分野が終わったころや全て一通り触った後

⑤インプットの補助:目次や大項目を場所法でまとめて覚えて、脳内に単語帳を作る。

⑥アウトプット:全分野を網羅した過去問を一通り解いてみる。

⑦インプット:間違えた問題や苦手な章を、再度教科書を読んで理解し直し、どうしても覚えられない部分は記憶術を使って覚え直す。


⑤インプットの補助

①~④を繰り返して、章を進めていきます。
理解して、解いて、記憶術で個別事象を覚え直して、解き直す。
これを繰り返して全範囲を終えている頃には、定着度も大分高まってきているはずです。

この段階で、記憶術を使って全分野や重要分野のジャンルをまとめて覚えるということをします。
目的は項目を整理し、脳内にいつでも復習可能な単語帳を作ることで、勉強効率を上げることです。

インプットが終わった直後に問題を解いていた時に比べて、全範囲からランダムに問題が出題される実践では正答率が下がりやすいでしょう。
なぜなら、「今聞かれている項目が何のジャンルなのかが分からない」からです。
インプット直後にその分野の問題を解いていた時は、何の項目について聞かれているかが明らかなので、答える時ももちろんその項目についての知識を答えることになります。
したがって、その分野に関係の無い用語が選択肢に入っている場合、考えることなく選択肢から消去できてしまうのです。

しかし、実践ではそうは行きません。
まずはその問題が何の章の何の項目についての問題なのかを把握しなければいけません。
むしろ、問題を見た時にどの項目に属している問題なのかが分かれば、理解が十分にされているので、正答率が十分に高まると言っても過言ではありません。

ITパスポートでは、その問題がストラテジ系なのか、マネジメント系なのか、テクノロジ系なのかは順番ごとに出題されるので明らかです。
ただし、その中で何の項目について聞かれているかは分かりません。
なので、章や節までまとめて覚えておけば、勉強中の効率も上がるし、本番中も悩んだら項目を1から辿ることで思い出すトリガーになります。

ちなみに、入試での数学や英文法などはこの「問題のジャンルを当てる」効力が非常に大きいです。
その問題がどのジャンルに当たるのか、あるいはどのジャンルとどのジャンルの複合問題なのかが分かれば、使う公式や考え方がおのずと明らかになる場合が多いでしょう。

どの章なのか節なのか、はたまたもっと細かい項目なのか、どの階層でまとめて覚えるかは、その人が持っている場所の量や試験範囲にもよります。
ITパスポートだとしたら、「テクノロジ系」の中の「ハードウェア」という章の中の「半導体メモリ」や「入出力装置」という節のタイトル(すなわち、目次に載っている部分)はまとめて覚えたいなという感じです。

テキストで言えばその節で4-5ページほどの内容になっていて、全部で70節ほどあるというレベル感です。

この項目名を場所法によってまとめて順番通りに覚えていきます。
場所法の使い方に関してはBSAの動画やメンバーが書いた本を参考にしてください。

場所法について、私(平田)が解説をしています。場所法について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

分野や章ごとに場所を変える必要はありません。
大きな場所を持っていたら、その中に一気に全部の項目を入れてしまい、もし大きな場所が無ければ、章ごとに違う場所を使っても大丈夫です。

項目名はできれば一言一句覚えたいですが、キーワードのみでも始めは構いません。
「半導体メモリ」であれば「半導体」のイメージで場所に置き、「入出力装置」であれば代表的な装置であるプリンタなどをイメージして場所に置きましょう。

こうやって全ての節を場所に置いていき、順番に節の名前を全て言えればこの段階での目的達成です。
以降は、新たな知識を獲得する度に、「この情報はこの節に属する知識だな」と意識することで、自然と情報が整理されていきます。

そして、この「項目名が順番に格納された場所」は、いつでもどこでもアクセスできる単語帳としての活躍もするのです。これが非常に勉強効率を上げてくれます。

どういうことかというと、テキストが無い状態で順番に脳内の項目名を辿っていき、その項目の中にどういう知識があったかを思い出すというテストができるようになるのです。

場所を辿って、「半導体メモリ」の項目に当たったら、
「半導体メモリの節ってどんな内容だったっけ?RAMとROMがあって、揮発性と不揮発性に分かれるんだったな。フラッシュメモリもあったな」
などと内容を思い出していきます。
そして、もし内容が不安であれば、すぐにテキストを開いてインプットをし直しましょう。

これは脳内に自分だけの単語帳が存在していることと同義です
単語帳の「半導体メモリ」の項目に対して、どんな内容かを思い出していく、ということですよね。
これを全分野で行うことができます。しかも、テキストが全く無い状態で高速でアクセスできるのです。

通勤通学中はもちろん、信号待ちや入浴中など、あらゆる隙間時間でこの単語帳にアクセスができます。
道具は一切必要ないので、周りの環境に左右されることもありません。
いつでも参照できるので、その資格試験に触れている時間が格段にアップすることにもなります。
常に小テスト・復習モードになっているということですね。

勉強時間の確保は資格試験において極めて重要なので、この脳内に単語帳がある状態というのはとても良い手助けになります。場所法はこうやって勉強に活用していきます。

また、テスト中にどうしても行き詰ってしまった場合は、一から順番に場所を辿っていき、項目を思い出していくのが有効です。
「項目名を順番に想起する」ということは、「強制的に記憶のトリガーを1つずつ引いていく」ということです。
緊張でど忘れしまっていた項目を思い出すことができますし、思わぬ想起に繋がるでしょう。


⑥アウトプットと⑦インプット

⑤で場所法を使って全体を網羅していき、日々の勉強で情報を補完していけば、勉強も順調に進んでいっていると思います。

ここでインプットしてきた力を発揮するために、今後は試験範囲全体を網羅した問題を解いて、苦手な項目のみ復習、必要に応じて記憶術を使ってインプットし直すということをしていきましょう。

全体を網羅した問題ということで、過去問を使うのが良いと思います。
問題を解いて、行き詰ったらすぐ答えを見るのではなく、場所法を用いて脳内の単語帳にアクセスし、周辺情報からでも良いので思い出していき、できる限りトリガーを引いてみましょう。
たとえ答えに辿り着かなくても、このプロセスを経てから答えを見ると、次回答えに辿り着ける可能性がぐんと高まります。一回自力で辿り着いたことのあるトリガーは、次回以降に辿り着きやすくなり、再現性が高まるのです。

一般的な勉強法ではありますが、練習でも常に本番を想定して全力で取り組むというのは記憶の観点でも重要なことだと言えます。
その取り組んだプロセスを脳が覚えていて、本番でも同様に力を発揮できるというわけです。
今までインプットしかせずに、アウトプットで一度も参照できなかったトリガーを、本番で引けるということはまず無いでしょう。

練習の段階で分からなかった情報や、せっかく記憶術を使ってインプットしていたけれども引けなかったトリガーに関して、再度テキスト等を参照して、精度を高めてください。
この地道な作業の積み重ねが、より実践で思い出しやすくなることに繋がります。記憶術は地味なテクニックです。


以上が記憶術を補助的に活用した試験勉強の進め方です。

このようにして記憶術を使って勉強を進めていけば、本番でもきっと力を十二分に発揮でき、満足した結果を得られると思います。

私も実際に今回のITパスポートの試験は記憶術のおかげで大分勉強効率が良く合格まで行けましたし、過去大学のテストや資格試験など色々な勉強に記憶術を同じような方法で活用しています。

「記憶術×資格試験(ITパスポート編)」いかがだったでしょうか。

少し抽象的な論ややり方が多かったので、具体例が少なくなってしまいましたが、私が資格試験にどう記憶術を使っているかが伝われば幸いです。
こんな切り口で試験勉強を進めることもできるんだな、と何かしらのきっかけ・希望に繋がればとても嬉しいです。

資格試験はその特性上、インプットが多くなるので記憶術の活躍できる領域は多いと思います。
それでもメインはしっかり知識を理解することで、記憶術は補助にすぎません。
万能ではなく、生かすも殺すも使用者次第ということを忘れないでください。

もちろん無理やりにでもすべての項目に記憶術を使おうと思ったら、もっとふんだんに試験勉強に使うことはできるでしょう。
例えば索引に載っている用語を片っ端から場所に置いて、1000単語ほど場所法で覚えてしまえば、それはそれで記憶術を使った勉強として成立すると思います。
ただし、無作為にそうやって覚えていては、記憶するための勉強時間が多くかかってしまったり、資格を取った後に何も情報が記憶に残っていなかったり、と結局回り道になることが多いなと思うのです。

今回のやり方はあくまでも「試験勉強をする上で私は記憶術を使いながらこういう勉強をしている」という勉強法の紹介になります。
記憶術をどこまでメインにして、どこまで補助にするのかは個人の性格や資格によっても大きく異なるので、参考程度にしていただければと思います。

今度はまた別のジャンルと記憶術の繋がりについても考察していきます。

次の「記憶術×○○」、何が○○に入るかお楽しみに!おすすめの○○があったらTwitterででも教えてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!