Names攻略法① ~基本編~

メモリーアスリートのつぶやき

こんにちは! メモリーアスリートの、外園 清香(ほかぞの さやか)です!

BSAマガジンの記事を書くのはこれが初めてなので、最初に少しだけ自己紹介をします。

テレビでメモリースポーツの特番を見たことをきっかけに1年数ヶ月前から競技を始め、今では完全にメモリースポーツの沼にハマっている大学3年生です。ちなみに大学では生物系の学科に在籍しています。お散歩をするのとYouTubeを見るのが趣味です。あと、もふもふしているものが好きです。

 

ということで、さっそく本題に入りますが、今回はMemory LeagueのNamesについての記事です!

 

なぜNamesの話?

Memory Leagueには、Cards、Numbers、Images、Names、International Names、Wordsの6種目があります。

メモリースポーツと聞くと、トランプや数字を記憶するイメージが強いかもしれません。
実際に日本ではSCC(Speed Card Challenge)というトランプ記憶だけの大会がありますし、多くのメモリーアスリートはトランプ記憶や数字記憶から競技を始めるというのも事実です。

しかし、その他の種目もそれらに並ぶくらい奥深くて面白いうえ、試合などの場面では勝負の鍵を握ることも多々あります。

 

というわけで、今回はNamesにフォーカスしたお話をしていこうと思います!

比較的マイナーな種目だということもあってか、現時点では、Namesに関する情報はあまり出回っていないように思います。

今回から数回にわたりNamesの基本的な記憶法やコツなどについて書いていくので、ぜひ最後まで読んでください!

 

Namesとは

この記事を読んでいる方であれば既にご存知かもしれませんが、Namesは、人の顔と名前を覚える種目です。

Memory Leagueでは、1分間の記憶時間30人の顔と名前を覚え、その後の4分間のリコール時間でそれぞれの顔に対応する名前を回答する仕様になっています。

←記憶画面 回答画面→

顔は様々な国の人たちの写真で、名前は日本人の下の名前です。(もし日本語でない名前が表示される場合は、PreferenceからJapaneseを選択しましょう。) 

記憶する名前は基本的に漢字で表示されるので、読みだけでなく漢字まで正しく覚えて回答します。

 

明らかに外国人の顔なのに、「太郎」のような日本人の名前が出てきたら、すごく不自然な感じがしますよね。これに関しては、慣れてくると何の違和感も生じなくなります。

また、「漢字まで覚えないといけないなんて難しい!」と思った方もいるかもしれません。が、こちらもコツを掴めば、「むしろ漢字のおかげで覚えやすい!」と感じられるはずです。

1分で30人ということは、単純計算で2秒で1人ですが、最初から30人全員見られる人はまずいないでしょう。ご安心ください、徐々に見る数を増やしていけば大丈夫です。

 

名前の覚え方

では早速、実際にどうやって顔と名前を結びつけるかという話に移っていきます。

 

まず、顔写真から読み取れる情報は、

性別、髪の色・長さ・髪型、目の色・形、耳の形・向き、メガネやアクセサリーの有無、服の色・素材

などなど、たくさんあります。

ざっくりと言うと、名前をこれらの情報と関連付けることで記憶していきます。

 

例えば、このような感じです。

名前が “” なので ”” に着目し、特徴を捉えます。

この人の目をよく見ながら、「青くて綺麗な目をしているな〜」「少し左の方を向いているのかな?」というように、出来るだけ細かいところにまで意識を向けてみましょう。“この目を見た” という記憶を脳に強く焼き付けることが大切です。

 

もういくつか例を見ていきましょう。

・翼

耳に着目して、翼のようにパタパタするところを想像します。

両耳でも片耳でも構いません。耳の形や向きのような細かいところまで注目しながらイメージしてみましょう。

 

・彩

髪の毛がカラフルになっているところを想像します。

出来るだけ奇抜な方が強く記憶に残るので、髪色がレインボーになっているところを思い浮かべてみてください。

 

・光

鼻が光り輝いているところを想像します。

どんな形の鼻で、どのあたりがどんな風に光っているか、強く意識してみてください。

 

このように、漢字から連想できるイメージを顔写真に結びつけることで、回答時間に顔写真を見たときに名前を想起できるようにします。

もちろん、イメージの作り方に正解や不正解はありません。自由に、楽しく、想像してください。練習していく中で、どんなイメージだと印象に残りやすいか、いろいろ試してみることをおすすめします。

 

出てくる名前によってはもう少し複雑になりますが、それについては次回以降説明します。

 

リコールの仕方

先ほど、名前と顔を関連付ける作業をしました。

記憶ができたら、次にやることはリコール(回答)です。

“ただ思い出すだけ” と軽く考えがちですが、メモリースポーツにおいて、リコールは記憶する過程と同じかそれ以上に重要です。すでにトランプ記憶などをやっている人であれば、実感が湧くかもしれませんね。

 

突然ですが、ここでクイズです!

この人の名前は何だったでしょうか?

写真をよく見渡して、見覚えのあるパーツを探してみましょう。

↓ (考えてみてからスクロールしてください。)

 

耳をパタパタしている様子は浮かんできたでしょうか?

答えは、「翼」でした。

 

今の作業の流れを図にすると、こうなります。

(翼以外にもいくつかの漢字が載っていますが、今は気にしなくて大丈夫です。)

 

①記憶時間: 名前を確認し、それに対応するパーツをじっくりと見て、強く印象に残す。

②回答時間: 顔写真から着目した覚えのあるパーツを見つけ、どんな名前だったか思い出す。

この2ステップがNamesの基本的なやり方です。意外と単純な作業です。

 

ここで少し余談です。

①の記憶中に本来着目するべきところ以外をよく見てしまうと、その記憶が②のリコールの際に邪魔になることがあります。

先ほどの「翼」の例で言うと、記憶中に唇が気になって印象が強く残ってしまった場合、リコールのときに”耳”ではなく”唇”に意識を持っていかれ、”耳をパタパタしているイメージ”が思い出せなくなってしまう可能性があります。

この問題を避けるためには、出来るだけ他のところを見ないようにするしかありません。

時間をかけて写真全体をじっくりと見た方が強く覚えられそうな気がしますが、この方法を用いる上では、それはむしろ逆効果なのです。

極端に言うと、下図のような目線の移動が理想的です。(実際はこんなに綺麗にはいかないので、あくまでもイメージですが…)

これは先ほどまでと比べると少し発展的な話なので、最初からできなくても大丈夫です。

余裕が出てきた頃に意識してみてください。

 

おわりに

さて、今回は、Namesの基本的なやり方について説明してきました。どうだったでしょうか?

普段誰かの名前を覚えるときに、こんな風に記憶する人は滅多にいないのではないかと思います。

メモリースポーツではでは、正確に、速く覚える必要があるので、このようなやり方を用いる選手が多いです。最初は時間がかかるかもしれませんが、慣れてくれば速さも正確性も上がっていくはずです。

このやり方は、競技の中だけでなく、日常生活でも使うことができます。ぜひマスターして学校や職場などで活用してみてください!

 

実際には、Memory LeagueのNamesでより良いスコアを目指そうとすると、今回の内容に加えてもう一捻り必要になってきます。

ということで、次回は、「Names攻略法 ~変換編~」として、Namesでの変換や様々なパターンについてのお話をします。お楽しみに!