なぜメモアカを作ったのか?

メモリーアスリートのつぶやき

8月1日に記憶術のオンライン学習サービス「メモアカ」をリリースしました。
0時ちょうどにオープン予定だったのですが、想定外の追加作業が発生してしまい1時過ぎにリリースすることになりました。僕の予想以上にかなりたくさんの方が楽しみにしてくださっていたようで、数百名の方のアクセスしてくださっていたようです。リリースが遅れて申し訳ありませんでした。

「メモアカ」はこちら
https://www.memoaca.com

今回の記事は、BSAの代表である青木が
「なぜメモアカというサービスを作ったのか?」
という理由を話していきたいと思います。

それは、僕の過去である僕自身がメモリースポーツを始めたことから始まります。
僕がメモリースポーツと出会ったのは、
2010年2月9日(火)1:15〜2:00 NHK放送「ワンダー×ワンダー」
で”世界記憶力選手権”という名前でメモリースポーツの世界選手権の様子が放送されていました。
https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201002062000001302100

ちなみに今では一般的になった”メモリースポーツ”という名前も、当時はありませんでした。
2015年に僕たちが協会を立ち上げるときに英語では存在していた”Memory Sports”という言葉を”メモリースポーツ”という名前に訳したことから始まりました。それまで、記憶力選手権や記憶競技など皆バラバラで自由に呼んでいたんですよね。

少し話がそれましたが、昔2年ほど僕はバーテンダーをしていたことがあり、2010年2月9日(月)も仕事の日で18時から2時まで勤務の予定でしたが、あまりに店が暇だったため、上司に0時30分で仕事をあがらしてもらい、珍しく早く家に帰りました。
そして、普段点けないテレビを点けるとたまたまNHKで「ワンダー×ワンダー」が放送されていました。

それが僕のメモリースポーツとの出会いでした。

あの時
「もし店が混んでいたら?」、「上司が機嫌が悪く早く帰してくれなかったら?」、「テレビを点けずにそのまま寝ていたら?」
いろいろ考えるときりがないですが、おそらく僕がメモリースポーツを始めることはなかったでしょうし、当然BSAやメモアカ、日本メモリースポーツ協会も存在していないわけです。

2010年の僕は当時メモリースポーツを始めようとしましたが、当然今以上にマイナーな競技なので、情報はほとんどゼロに近い状態でした。
数少ない情報源にさせてもらっていたのが、僕が今でも普段から大変お世話になっている元日本チャンピオンの中田智之さんのブログ「ともゆき 愛の劇場」(確かこんなタイトルだったはず…)。
あとは、元世界チャンピオンのイギリス人のベン・プリッドモア選手の文字だらけの英語長文のブログくらいでした。後は海外の本を取り寄せて読んだりもしましたね。
もちろん信頼できる書籍も今ほど数が多いわけではなく、記憶術セミナーなども数十万円もする高額なものばかりで僕には手がでるものではありませんでした。

今では僕自身も書籍を出してますし、共同創業者の平田もすごくわかりやすい本を出しているので、この2冊だけでも当時の100倍以上の情報になると思います。

また僕らBSAだけでもYouTubeチャンネルやTwitter、BSAマガジンなどでもたくさん情報を発信しているので、メモリースポーツ界全体での情報量は、圧倒的に増えています。
昔では何十万もしていた情報も今では、安価、もしくは無料で入る情報で手に入りやすくなりました。
僕が5,10年かけて苦労して身につけてきたことを今では半年から1年もあれば、十分学習できるようになっていると思います。
また昔は「記憶術は一部の人が知っている特別な方法」や「人間のまだ眠っている脳の力を解放させる」的なセミナーや機械などもありオカルトチックなものというイメージが強かったのですが、記憶術自体は記憶を効率的に覚えるための技であり、全くそのようなものではなく、多くの人が記憶術やメモリースポーツをやることで理解度も高まり、そのようなイメージも大分薄まってきているのではないかと思います。

これは僕や平田、メモリースポーツのトッププレイヤーたちなど多くの人が言っていますが、記憶術やり方を知る、それだけではあまり意味がありません。
意外とこれには気づいていない人が多く、宝くじの未来予知か何かのように、そのやり方を知るだけでメリットがあると勘違いをしている人が多いのが現状です。

でも少し考えれば当たり前のことで、
鍵盤の場所を覚えて、指使いを習っても、練習しなければプロのピアニストのようにベートーヴェンの曲を弾けるようにはなりません。
参考書や赤本を買っても、一生懸命勉強しなければ東大には入りません。
プロテインを飲んでも筋トレをしなければ、マッチョにはなりません。
記憶術にも正しい方法で一定量の練習が絶対的に必要なのです。

外部にある情報を体に入れることをインプットする、自分の体の中にあるものを外に出すことをアウトプットすると言いますが、これを記憶術に限らず勉強や音楽、スポーツでも何でもそうですが、うまくできない状態というのはアウトプットがうまくいっていないため起こる現象です。

2017年にBSAを創業して多くの方を指導してきましたが、上達する方とそうでない方の一番の違いはアウトプット分量にあると思います。
(この記事を読んでくださるような方は、おそらくそのラインを超えている方が多いと思います。)
まさに記憶術を始める方のおそらく80%以上の方がインプットばかりをしていてアウトプットができていないのです。
これはその80%以上の人達の意識が低いとか、能力が低いとかそういう問題ではないと僕は思っています。
僕は興味を持ってくれた方々がしっかりとコミットできる環境を用意できていないのが問題であり、記憶術をやってみたいと思ってくださった人たちが少しでもコミットしやすい環境を用意できないか?とずっと考えてきました。

前述の通り、昔とは異なり今は情報にあふれているので、少し調べればすぐに情報をインプットすることはできます。しかしアウトプットできる環境、しやすい環境というのが圧倒的に少ないのが現状です。

BSAでもYouTubeで様々な記憶術の動画を無料で公開しているので、見たことがある方も多いと思います。
YouTubeは非常に手軽にどこでも見ることができるので、とても便利で素晴らしいサービスです。
しかし動画は基本的に受動的なので、動画を見ている受動的な状態から、「記憶して思い出す」という突然能動的に脳をフルパワーで動かす必要があり、視聴者側からするとなかなかハードルが上がりやることが辛い状態になります。

本に練習問題がついていても、情報の集合体である本を売るという性質上、限られた予算内で用意されたページ数の中で、アウトプット向けの問題を多く掲載することはなかなか難しいのです。

今回メモアカを作った大きな理由の一つが、インプットしたことをストレスなくすぐに、アウトプットできる環境を作りたいということがありました。
そのためにメモアカ内には色々な工夫がしてあります。
まず、記憶術の方法を知るため(インプットするため)のレッスンがあります。レッスンは全てスライド形式にしています。実は動画の方が制作は楽ですし、演出も派手にすることができ、何よりもずっと使いまわし続けられるので運営も楽です。

しかし、メモアカを使うユーザー側からすると、動画は意識的であれ無意識であれ、わかっていなくても勝手に先に進んでいきます。
一方スライドは、自分が理解したと思って初めて次のスライドへの移動ボタンを押します。インプット時点である程度ユーザーを能動的な状態にすることでアウトプットするためのハードルを下げているのです。

またレッスンで学んだことを最大限身に付けられるように、インプットした内容をすぐにストレスなくアウトプットできるような作りにしています。同じスライド内で単語の入力ができたり、ストーリー作りをするためのスペースが用意されているのもそのためです。

またインプットからアウトプットの流れを常に作り続けるために、丁寧に読んでも1レッスン5〜10分程度で終わる構成にしています。
1つのレッスンを長くすると、アウトプットすることがめんどくさくなってしまったり、何かの合間の隙間時間にやりにくくなってしまいます。
5〜10分程度だと、忙しい朝の時間や家に帰ってきてお風呂が沸くまでのちょっとした時間などに気軽に始めることができます。

まだサービスをリリースをしてから1週間程度しか経過していませんが、僕を含めたスライドの内容を考えるコンテンツ制作チームや機能を構築するシステム制作チーム、デザインなどを考えるデザイン制作チームのメンバーは
、常に一人でも多くの人に
「文字1文字レベルでどうすればもっとスライドがわかりやすくしてユーザーの理解度を上げられるか」、「どうすればもっとスムーズにストレスなくアウトプットしやすくなるか」、「ボタンの配置やデザインはどうなのか」「ゲーム感覚でトレーニングしてもらえるか」
などUIやUXの面から、価格設定の面から、どうやったら1人でも多くのユーザーがメモアカが使いやすくなるか、良い体験ができるかということを多くのメンバーがかなり意識して作っています。

メモアカをリリースしましたが、代表である僕の中での完成形にはまだほど遠くまだまだ改善の余地の方が大きいと思っています。
今後定期的にコンテンツや機能についても追加や修正を行って、一人でも多くの人に
「記憶術を身につけられて本当に良かった」、「覚えることって面白いな!」「メモリースポーツやってみたい!」と思ってもらえるようにしていきたいと思います。

長い期間模索し、2021年の前半にメモアカのシステムを思いつき、そしてBSAのメンバーに相談し決心し、1年以上が経過してようやくメモアカを世に出すことができました。

しかしサービスはリリース終わりではなく、ここからが本番で
ユーザーである皆さんに
「記憶術を学ぶなら絶対メモアカだよね〜!絶対やった方が良い!マジ超おすすめ!」
と言ってもらえるように、皆さんの家族や友人に紹介したくなる良いサービスになれるように展開をしていきます。これからもっともっとメモアカは成長していきます。
ぜひメモアカをよろしくお願いいたします。

長い話や会議が大嫌いなのに、
今回は珍しく長文を書いてしまいました。

青木でした。以上。