今回から新コーナー「元出版社勤務 青木のおすすめ書籍シリーズ」を始めることになりました。BSAマガジン編集長の青木は、東京大学に通う大学院生でありますが、実は前職は福音館書店という出版社に勤務していました。読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。
今まで読んだ本の中からおすすめの本を読んでネタバレにならない程度に感想を書いていきたいと思います。
記念すべき第1作目は、ずばり『賢者の書』です。
タイトルから「読んだら賢くなるのかな?」と連想できそうな本ですが、ずばり!人の生き方の本質が書いてある本です。いろいろな生き方があり、自由ではあると思いますが、本書は普段私たちが忘れてしまいがちな「感謝の気持ち」や「他人を敬う気持ち」、「行動することの大切さ」などが主人公サイードが旅をしながら9人の賢者と出会いその教えを受けるという非常に読みやすくわかりやすい物語で書かれています。
私が初めて読んだのは、大学生の時でその時は今まで読んだ本の中で一番感動した作品でした。
特に、第四の賢者の教えである「人間は何になりたいか?ではなく、どのような人になりたいか?を追求することが大切である。それは成功は職業につくものにではなく人についてくるものであるからだ」という言葉が、自分には一番に突き刺さりました。
この本を機に自分の行動の仕方や物の考え方が変わったと言っても過言ではないと思います。もしかしたら、この本との出会いおかげでメモリースポーツの世界でここまで来る事でできたのかもしれないと思います。
特に中学から大学生までの若い方に読んでもらえると様々な価値観が変わり非常に勉強になると思います。
そして本書に書かれている内容は、日常生活に戻るとつい忘れしまいがちな事ばかりなので、一度読んで済ますのではなく、何度も何度も繰り返し読む事が非常に大切な本だと思います。
私自身も本棚にしまってあり、1年に1回程度読み返して初めて本書と出会った時の気持ちや本書に書いてある内容を何度も精読し、自分の行動に落とし込んで生活をするようにしています。
気になった方は、是非一度読んでみてください。