元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 その2

元出版社勤務 青木のおすすめ書籍

BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で面白かった作品を紹介していきます。

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今回の作品は森見登美彦さんの『四畳半神話大系』です。タイトルを読むだけでは一体何のお話なのか想像がつきにくい作品ですが、笑い要素たっぷりの青春小説です。

主人公は京都大学の3回生で普段の生活は下鴨幽水荘という四畳半の安下宿に住んでいて、その四畳半を中心に話が進んでいきます。大学入学時はバラ色のキャンパスライフを思い描いて入学したのにもかかわらず、怠惰で不毛な2年間を過ごしてしまい「あの時このサークルに入っていれば…」と回想にふけり、2年前のサークルに入るところに戻ります。

2年前に戻って別のサークルに入ったところで人間の本質は変わらないので、どこに行ってもぱっとしないという結果になります。各章でパラレルワールドになっていて、テニスサークルや自転車サークルなど様々なサークルに入会しますが、結局どのサークルに入っても、毎回小津という工学部の怠惰で野菜嫌いで月の裏側から来た妖怪のような顔をした謎の男に出会い様々な出来事に巻き込まれ後悔します。
登場人物は多くはありませんが、小津含めどの登場人物はとても魅力的で癖のある人物でストーリーにアクセントを加えてくれます。
文体が主人公の詭弁に近い語り口で進んでいくというところも作品の他の作品にない魅力でしょう。

今から10年以上前の作品ですが、現役大学生や昔大学生だった人、不毛な大学生を感じたい人におすすめできる一冊です。今年の7月にはその続編の『四畳半タイムマシーンブルース』という作品も出て話題になりました。

アニメ化もされている作品でアニメも非常に面白いので、アニメから入りたい方はアニメから見ても良いかもしれません。私はアニメで見てからハマってしまい小説にもハマりました。
小説もアニメもとてもおもしろい作品なので、ぜひ見ていただきたい作品です。