おすすめの絵本 〜 その1〜

記憶と絵本

普段はメモリーアスリートとしてコーチとして活動していますが、本や絵本を読むことが好きであり、だいたい月に8冊くらいは本を読みます。
記憶とも少なからず関係があるので、随時ではありますが読んで個人的に良いと思った絵本を紹介していきたいと思います。

ということで記念すべき第1回は誰もが知っているだろう超有名作『ぐるんぱのようちえん』です。

西内 ミナミ 作 / 堀内 誠一 絵
福音館書店

今から50年以上前の1965年に発売された作品ですが、今でも販売されている超ロングセラーの名作です。

商品説明
ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞうです。ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話をたのまれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。

という内容の作品です。幼いころは大きな車や大きなビスケットを作っていてとても楽しそうだなと感じ最後には大きなお皿のプールに靴の滑り台、とても大きくて美味しそうなビスケットがあるそんな幼稚園に行ってみたいと思っていました。

しかし、大人になって読んでみるとぐるんぱは悲しい象だったということに気づきました。
仲間の象たちは汚れて臭いぐるんぱの体をキレイに洗って働きに出してくれますが、もしかしたらぐるんぱ嫌われ者で象の社会から追い出されたのかもしれません。
人間社会に出てもどこで働いても「もうけっこう」と言われクビにされ、ついに居場所がなくなってしまいます。そして行き場がなくなったぐるんぱは幼稚園を開業し、子どもたちに囲まれ楽しそうに過ごしている様子が最後に描かれハッピーエンドで終わります。
子どもはもちろん楽しめますが、大人でも就活生やうまく職場馴染めなかったりや人間関係に悩んでいる人にも勇気を与えることのできる作品だと感じました。