元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 | BSAマガジン https://brainsportsacademy.net ブレスポしようよ!BSA ブレインスポーツアカデミー メモリースポーツ Sun, 08 Aug 2021 12:43:06 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.7.4 https://brainsportsacademy.net/wp-content/uploads/2020/07/cropped-favicon-32x32.png 元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 | BSAマガジン https://brainsportsacademy.net 32 32 元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 その4 https://brainsportsacademy.net/1636/ Wed, 11 Aug 2021 11:00:00 +0000 https://brainsportsacademy.net/?p=1636 BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で印象的だった作品を紹介していきます。 村上春樹さんは『ノルウェイの森』や『IQ84』などで非常に有名で人...

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BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で印象的だった作品を紹介していきます。

村上春樹さんは『ノルウェイの森』や『IQ84』などで非常に有名で人気のある作家ですが、個人的に一番印象的な作品は「納屋を焼く」です。
「納屋を焼く」は『螢・納屋を焼く・その他の短編』という短編小説集に入っている短いお話です。1984年に出版された作品で37年前も前になりますが、、現代でもその面白さを感じることができます。

『螢・納屋を焼く・その他の短編』
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僕がこの作品を知ったきっかけは韓国映画の『バーニング』でした。
『バーニング』
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『バーニング』は本作品を韓国に舞台を移し映画化した作品で、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞にもノミネートされた非常に評価の高い作品で、映画で見てみると心象描写が美しく映画の世界観に惹かれました。映画が面白かったので、原作を読んでみると、映画以上に陰鬱とした雰囲気の作品ですが、不思議と引き込まれてしまいました。ちなみに映画のストーリーと元の作品とはかなり異なっており、映画は原作を基にしたオリジナルストーリーと言っても良いかもしれません。

wikipediaより参考にあらすじを載せると、

知り合いの結婚パーティで「僕」は広告モデルをしている「彼女」と知り合い、ほどなく付きあい始めた。パントマイムが趣味の「彼女」には「僕」以外にも複数のボーイ・フレンドがいる。そのうちの1人と「僕」はたまたまあるとき食事をすることになった。大麻と酒の場でのとりとめのないやりとりの途中で、「彼女」の新しい恋人は不意にこんなことを口にする。

(小学校の頃のお芝居を思い出す「僕」)「それじゃ手袋は買えないねえ」と僕は言う。ちょっとした悪役なのだ。
「でもお母さんがすごく寒がっているんです。あかぎれもできてるんです」と子狐は言う。
「いや、駄目だね。お金をためて出直しておいで。そうすれば「時々納屋を焼くんです」と彼が言った。

彼は、実際に納屋へガソリンをかけて火をつけ焼いてしまうのが趣味だという。また近日中に辺りにある納屋を焼く予定だとも。「僕」は近所にいくつかある納屋を見回るようになったが、焼け落ちた納屋はしばらくしても見つからなかった。「彼」と再び会うと、「納屋ですか? もちろん焼きましたよ。きれいに焼きました」とはっきりと言われてしまう。焼かれた納屋はいまも見つからないが、「僕」はそれから「彼女」の姿を目にしていない。
(wikipediaより引用)

登場人物は少なく基本的に「僕」と「彼女」と「男」のみです。この3人の不思議な関係と奇妙な趣味が非常に不気味であり、”焼いたはずの納屋”と”消えてしまった彼女”がどう絡んでいるのか明らかにされることなく、不思議な余韻を残して終わっていくお話です。暗く冷たい雰囲気の話なので、読んで良い気分や明るい気分になる作品ではないですが、個人的には村上春樹さんの作品の中で、圧倒的に一番おもしろいと思った作品です。韓国映画の「バーニング」も面白い作品なので、そちらから入っても良いかもしれません。

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元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 その3 https://brainsportsacademy.net/1283/ Wed, 28 Apr 2021 11:00:00 +0000 https://brainsportsacademy.net/?p=1283 BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で面白かった作品を紹介していきます。 乾くるみさんは推理小説作家で、前田敦子さんが主演で映画にもなった『イ...

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BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で面白かった作品を紹介していきます。

乾くるみさんは推理小説作家で、前田敦子さんが主演で映画にもなった『イニシエーション・ラブ』が非常に有名です。今回は昭和が舞台の『イニシエーション・ラブ』ではなく、平成である2006年と未来の2036年を舞台にした『スリープ』を紹介していきます。作品の核心をつくネタバレは含みませんので、安心して本記事を読んでください。

主人公である羽鳥亜里沙は、容姿端麗にしてIQ140の頭脳をもつ女子中学生です。「科学のちから」というテレビ番組のリポーターという芸能活動も行っており、視聴者からとても人気があり、注目を集めるアイドル的な存在の中学生でした。卒業を間近にした2月、亜里沙は「冷凍睡眠装置の研究」をする未来科学研究所を番組で取材するために茨城県のつくば市に向かうことになりましたが、そこで見ては行けないものを目にしてしまい姿を消すことになります。2006年と2036年の2つの世界の謎が、作品を読み進めるたびに少しずつ解明されていくというストーリーになっています。

この作品の面白さは読者である自分自身も「一体どうなっているのか?」、「なぜ30年後にこんなことが起きているのか?」ということを考えながら読んでいくことです。
そのため、一度で一気に読み切るのではなく、数日にかけてゆっくりと間を置き考えながら読み進めていくことをオススメします。

乾くるみさんらしい作品の途中に散りばめられている情報も謎解きのヒントになるので、クイズや謎解きが好きな人にもオススメできる作品です。ぜひ一度読んでみることをオススメします。
以下のリンクから本の購入が可能です。

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元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 その2 https://brainsportsacademy.net/818/ Wed, 02 Dec 2020 11:00:00 +0000 https://brainsportsacademy.net/?p=818 BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で面白かった作品を紹介していきます。 今回の作品は森見登美彦さんの『四畳半神話大系』です。タイトルを読むだ...

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BSAマガジン編集長の青木は、読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。今回も今まで数多くの読んできた本の中で面白かった作品を紹介していきます。

こちらから購入が可能です

今回の作品は森見登美彦さんの『四畳半神話大系』です。タイトルを読むだけでは一体何のお話なのか想像がつきにくい作品ですが、笑い要素たっぷりの青春小説です。

主人公は京都大学の3回生で普段の生活は下鴨幽水荘という四畳半の安下宿に住んでいて、その四畳半を中心に話が進んでいきます。大学入学時はバラ色のキャンパスライフを思い描いて入学したのにもかかわらず、怠惰で不毛な2年間を過ごしてしまい「あの時このサークルに入っていれば…」と回想にふけり、2年前のサークルに入るところに戻ります。

2年前に戻って別のサークルに入ったところで人間の本質は変わらないので、どこに行ってもぱっとしないという結果になります。各章でパラレルワールドになっていて、テニスサークルや自転車サークルなど様々なサークルに入会しますが、結局どのサークルに入っても、毎回小津という工学部の怠惰で野菜嫌いで月の裏側から来た妖怪のような顔をした謎の男に出会い様々な出来事に巻き込まれ後悔します。
登場人物は多くはありませんが、小津含めどの登場人物はとても魅力的で癖のある人物でストーリーにアクセントを加えてくれます。
文体が主人公の詭弁に近い語り口で進んでいくというところも作品の他の作品にない魅力でしょう。

今から10年以上前の作品ですが、現役大学生や昔大学生だった人、不毛な大学生を感じたい人におすすめできる一冊です。今年の7月にはその続編の『四畳半タイムマシーンブルース』という作品も出て話題になりました。

アニメ化もされている作品でアニメも非常に面白いので、アニメから入りたい方はアニメから見ても良いかもしれません。私はアニメで見てからハマってしまい小説にもハマりました。
小説もアニメもとてもおもしろい作品なので、ぜひ見ていただきたい作品です。

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元出版社勤務 青木のおすすめ書籍 その1 https://brainsportsacademy.net/531/ Wed, 30 Sep 2020 11:00:00 +0000 https://brainsportsacademy.net/?p=531 今回から新コーナー「元出版社勤務 青木のおすすめ書籍シリーズ」を始めることになりました。BSAマガジン編集長の青木は、東京大学に通う大学院生でありますが、実は前職は福音館書店という出版社に勤務していました。読書が趣味で普...

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今回から新コーナー「元出版社勤務 青木のおすすめ書籍シリーズ」を始めることになりました。BSAマガジン編集長の青木は、東京大学に通う大学院生でありますが、実は前職は福音館書店という出版社に勤務していました。読書が趣味で普段からたくさんの本を読んでいます。
今まで読んだ本の中からおすすめの本を読んでネタバレにならない程度に感想を書いていきたいと思います。

『賢者の書』 喜多川泰

記念すべき第1作目は、ずばり『賢者の書』です。
タイトルから「読んだら賢くなるのかな?」と連想できそうな本ですが、ずばり!人の生き方の本質が書いてある本です。いろいろな生き方があり、自由ではあると思いますが、本書は普段私たちが忘れてしまいがちな「感謝の気持ち」や「他人を敬う気持ち」、「行動することの大切さ」などが主人公サイードが旅をしながら9人の賢者と出会いその教えを受けるという非常に読みやすくわかりやすい物語で書かれています。

私が初めて読んだのは、大学生の時でその時は今まで読んだ本の中で一番感動した作品でした。
特に、第四の賢者の教えである「人間は何になりたいか?ではなく、どのような人になりたいか?を追求することが大切である。それは成功は職業につくものにではなく人についてくるものであるからだ」という言葉が、自分には一番に突き刺さりました。
この本を機に自分の行動の仕方や物の考え方が変わったと言っても過言ではないと思います。もしかしたら、この本との出会いおかげでメモリースポーツの世界でここまで来る事でできたのかもしれないと思います。
特に中学から大学生までの若い方に読んでもらえると様々な価値観が変わり非常に勉強になると思います。
そして本書に書かれている内容は、日常生活に戻るとつい忘れしまいがちな事ばかりなので、一度読んで済ますのではなく、何度も何度も繰り返し読む事が非常に大切な本だと思います。

私自身も本棚にしまってあり、1年に1回程度読み返して初めて本書と出会った時の気持ちや本書に書いてある内容を何度も精読し、自分の行動に落とし込んで生活をするようにしています。

気になった方は、是非一度読んでみてください。

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